悲しき老いはあまりに残酷

老いるという事はこんなにも残酷なことなのか?
つくづく考えさせられる事が身近にあった。
私は今回は実際にはお会いしてはいないのだが
とにかくハラスメント的な暴言が酷く
常識的な物言いができなくなってしまっているということだった。
現役時代かなり精力的に活動していた方で
受賞歴もあり知名度もかなりあった。
私も何度か仕事させていただいたが、
それほど悪いイメージは持っていない。
30年ほど前の事で、
特に「ハラスメント」などに関しては現在と違う事も多々あると思うが
常識、良識的に考えてそれほどの暴言をしていたというイメージもない。

老化により脳が委縮してくると
暴言や猥褻な言葉を多く口にするようになる人がいると以前医者から聞いたことがある。
私の父も入院中見舞いに行くと、
医者に対してクズだの出来損ない野郎だのと言って暴れていた事があった。

長年、現場から離れて地方都市で隠居のような生活をしていたのも原因かもしれない。
若き日、バリバリやっていた全盛期のイメージが相当勝っていたようだ。
なんにしてもその為に、周囲の人間は予定をくるわされ、
職を失い、プライドを傷つけられる。
もう、自分の事だけで他人の事を考える事はできなくなっているのだろう。

結果、私も間接的に被害を被ったわけだが
話を聞いて、
頭にくるよりも悲しかった。残念で仕方なかった。
自分はこうはなりたくない。
老いても、いや歳を重ねたからこそ少しは成長した自分でありたいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました